2016年11月7日月曜日

【ある初心者の疑問】古いノートPCをシンクライアントとして活用する方法は? Opencoconのススメ

会社の倉庫にVY20G/W4というCore2DuoT7200でメモリ1GBなPCが余っていたので、フリーダドレス用のPCが足りない時用や実験用に仕立てています。

どんなディストリビューションがいいかなと考えながら、まずはHDDにKnoppix7.6.1やKona Linux2.3と3.0、Linux Bean14.04をインストールしてみたのですが、実用的な挙動なのはKona Linux2.3くらいでした。

Linux Bean14.04がいいなと思っているのですが、インストール途中で止まってしまいました。
会社で仕事の合間でのテストだったので、起動オプションをいろいろ試せていませんが。

しかし、残念だったのはKona Linux3.0が、インストールは正常にできたのに起動がモタモタしててまったく実用的ではなかったことでした。

もしかすると最新版にもかかわらず、Knoppix7.6.1がもっとも安定していたような気もします。

そこでふと考えたのがデスクトップはやめてシンクライアント化するという活用手段です。

最初はTiny Core Linuxでやろうかと思ったのですが、ちょっと面倒なのが、自分以外の人に使わせるのが困難になりそうということ。

そこでたまたまOSC2016Tokyo/fallの出展者の資料を読んでいて見つけたのがOpencoconというディストリビューションです。

ちょうどOSCを見学に行くつもりだったので、作者の方にお会いしてきたのですが、説明を受けながら目の前で接続のデモを見せていただき、とても簡単だということが一発で理解できました。

そして、早速会社で試したところ、Windows7Proのリモートデスクトップを活用してアクセスするととても簡単。見て覚えたおかげもあり、まったく解説を読まずに接続できました。

Opencocon、簡単にシンクライアントのシステムを作るのにオススメできそうです。


2016年10月30日日曜日

【ある初心者の疑問】カーネルそのもののサイズはどのくらいなのか?

DamnSmallLinuxやTinyCoreLinuxをメモリ消費を気にして使用してみて、カーネルの更新による消費メモリの変化への影響はどのくらいのものなのかという疑問がわきました。

消費メモリについては調べがついていませんが、圧縮サイズベースでの変化はネットで公開されている方がいて、理解できました。

それによるとtar.xzでのサイズでの比較は以下。

2001年の2.4.0では15.7MB。
2003年の2.6.0では26.5MB。
2011年の3.0では63.7MB。
2015年の4.0では82.3MB。

この値を参考にすると、メモリに展開して起動するFrugalインストールでロースペックPCを使用する際の目安が得られるのではないかと思っています。

ちなみにDamnSmallLinuxはカーネル2.4ですが、最低16MBで起動できます。

極小型Linuxの開発者の方々のミニマリズムの探求心の凄さを感じずにはいられません。

【ある初心者の疑問】ロースペックなPCをTinyCoreLinuxで活用するには?

LooxS73AにてTinyCoreLinuxをUSBメモリにインストールして使用するようになってだいぶ慣れてきました。

それでもオンボード256MBのうち、正味240MBしか使えないのはきついです。

あれこれ模索して内蔵WiFiアダプタを使うほうが手間がないという結論にいたり、やはりCorePlusを使いたいところ。

しかし、CorePlus7.2をデフォルトのままで使用すると起動するだけで180MBくらいは食ってしまいます。

カーネル4系は圧縮したサイズでも80MBあり、例えば2.4なら16MBということなのでざっと5倍なわけです。

起動するだけでインストールされるファイルが結構あるのですね。
これは辛い。

そこで、必要なものだけにしぼって移動するようにonBootメニューを編集してみました。


一つ一つのファイルの意味は全くわかっていないので、無線LANを使わないバージョンのTinyCoreのonBootメニューを参考にしました。

それで起動時130MBくらいまで絞れました。

Windowマネージャーもいくつも入っていますが、OpenBoxなどはやはりちょっと重いようで起動時で160MBくらい消費します。

ここはデフォルトのWindowマネージャーでよいことにします。

ネットでGoogleを使って検索するのならアプリで日本語入力できる必要はないみたい。
日本語のフォントを導入して日本語ローカライズの設定のみすれば、ブラウジングは日本語で可能です。

FireFoxは非力すぎるマシンでは無理。
Operaを常用することにしました。

これでインターネットで検索などをする程度であれば実用的な環境になります。

ちなみに、同じような内容でさらにスリムに運用するのであればWiFiアダプタは使用せずに、有線LAN + ホテルルータの子機モードないし、メディアコンバータというちょっとごつい構成にすれば可能です。

私の試した環境では、起動時80MBくらい、インターネット時160MBくらいで運用出来ました。

この場合、Opera9は単独では日本語表示ができなかったのですが、起動するだけで60MBくらい消費するPCmanFMを同時に起動しておくと解決しました。

CorePlusではこのようなことはありませんから足りないファイルが何だったのか特定できれば、もっとメモリに余裕のある運用もできるのだと思いますが、追求はしてません。

最新版では240MBのメモリがあっても以上のような苦労をしてしまいました。

よりメモリの少ないPCで利用するのであれば、カーネルの古いバージョンを使用しているものを使ったほうが良いと思っています。

2016年10月21日金曜日

【ある初心者の疑問】WiFiのつながらないLinuxマシンを無理やりWiFi化することはできるか?

Tiny Core LinuxでどうやってもWiFiアダプタを認識させることができなかったのですが、無理やりWiFiにつなげられそうなひらめきがあり、試してみました。

その方法とは、PCMCIAの有線LANカードにホテルルータを無線子機モードにしてつなげてしまうというもの。

結果、あっさりとWiFiでの接続に成功しました。

この方法だと特にドライバをインストールする手間がなく、多くのPCでWiFiが利用可能になりそうです。

例えば、Linux ZaurusでもCFのLANカードでも試してみたのですが、応用可能な方法でした。

つまらない裏ワザですね。

2016年10月15日土曜日

【ある初心者の疑問】わざわざ低スペックなLooxS73AでWindowsXPとLinuxを使う理由は?

2002年頃発売のモバイルPCであるLooxS73Aを会社で事務機器として使うことを目論んで、だいぶいろいろ考え、KnowHowも少しまとまってきたので、ここで記録をしておきます。

古いPCを活用するには、ハードウェアの構成の部分と用途を絞るという運用方法の部分で快適度が変わるのだと分かりました。

LooxS73Aの主なスペックは、

CPU Crusoe TM5800 733MHz
RAM オンボード 256MB(うち16MBはシステムで使用)

です。

HDDは動作音が異常にうるさくなっていたので、悩みぬいてSDカードでシリコンディスク化を試したところ、うまく行きました。

使用したものは、TranscendのTS32GSDHC10U1という600倍のSDHCカードと変換名人のSDHC-M44A/2というSD-IDE変換アダプタです。

MicroSDとPQIのWiFiアダプタでSD化したものをCFサイズに更にサイズアップしてCF-IDE変換アダプタを噛ませて接続して起動しなかったという情報以外、シリコンディスク化の情報がまったく見つからなかったので不安でした。

おそらくこの機種はバッティー駆動時間をギリギリまでチューンナップしているようなので、アダプタなどで許容できる消費電力量がきつめなのでしょう。

HDDからSDに変更したところ、WindowsXPで表示されるバッテリー駆動時間は最大で10時間50分を超えるようになりました。これで重さもバッテリー駆動時間もMacbook12並です。

WindowsXP Proのレジストリなどのチューニングもコツコツ行ってきて、起動1分、終了13秒という以前は考えられないレベルまで達したところです。

やればここまでできたのですね。今まで知りませんでした。

そこで、私なりにWindowsXPとLinux(Tiny Core Linux)の使い分けも決めました。

WindowsXPは内蔵化したSDHCにインストール。

Plop Boot ManagerをMBRではなく、WindowsXPのBootmenuに仕込み、USBブート非対応のLooxS73AでのライブUSB起動と、テキストエディタやMS Office利用を主にする。

ネットに繋がぐ必要はないのと、ウィルス対策ソフトを入れると重すぎるので、オフラインで使用する。

LinuxはUSBメモリーにインストール。

ネットサーフィンやクラウド利用など、インターネット接続が必要な時に使用する。

Tiny Core Linuxは構造的にウィルスが入りにくそうだし、入り込んでもすぐにOSごと入れ替えられるので最低限のアプリで運用して、動作の速さを維持する。

ネットワークアダプタの設定でつまずいたので、無線LANでのインターネット利用には少し工夫をして回避していますが、それは別の記事で紹介したいと思います。

私の場合、以上のような使い分けで、非常に気持ち良い環境を作ることができました。

メインに使っているPCより愛着を感じるほどです。


【ある初心者の疑問】Tiny Core Linuxを利用して、LooxS73Aを活用するには?

Damn Small Linuxでしばらく使っていたLooxS73Aですが、ライブUSBで使うのはまずまずなのでHDDにインストールしてみようと試みたところ、知識不足でうまく行かず。

解決の手立ても掘り下げず、早々に諦めたのでした。

その後、他のディストリを模索して、たまたま日本語化されたTiny Core Linux4.5.2を試したところ、これがDSLに比べると起動に時間はかかりますが、なかなか快適。

カーネルもより新しいものが採用されているようだし、今も開発継続中ということも知り、安心材料。

また、アプリケーションは使う都度、保存しておいたパッケージを読み込むことで起動時のメモリ使用量を抑制できるという仕様は、メモリがオンボードで増設できず、しかも240MBしか自由にならないLooxS73Aにとって適切のよう。

以上のような理由、考えから、DSLからTCへ乗り換えすることにしました。

現在、TCの情報を収集してより適切な運用を考えているところです。

2016年9月18日日曜日

【ある初心者の疑問】Damn Small LinuxはLoox S73Aのストレスを軽減してくれるか?

Loox S73AをLinuxBean12.04(以下、LB)で起動したものの、発熱や挙動の遅さで実用は難しい。

というのが前回までに経験できたことです。

今回はDamn Small Linux(以下、DSL)を利用したらどうだろうと思いたち、さっそくUnetbootinでLiveUSBを作成し、トライしました。

LooxS73AはUSB起動できないので、USB起動はPlop boot managerを付属ツールを利用してWindowsXPのインストール済みHDDのBoot Menuに仕込んで行います。

Plop boot managerの使い方や記録はまた別の記事にします。

起動直後のLBとの違いで目につくのはCPU使用率。

LBでは使用率100%で張り付きます。
これが発熱の一つの原因かなと思えました。

一方、DSLは行って30%前後でした。
異常発熱もありません。

メモリ使用量はLBはだいたい100MBで、DSLは30MBくらい。
Loox S73Aはシステム用にオンボード240MBしか使えないので少ないほうがありがたいです。

Puppy LinuxやTiny Core Linuxも狙い目かもしれませんが、オフラインでテキスト中心の使い方ではもしかすると十分なのかも。

という気がしています。

LiveUSB起動から内蔵HDDも簡単にマウントできるのでデータの保存もスムーズです。

WiFiは手持ちの機材ではスムーズにつながりませんでしたので未確認。

Knoppixベースということなので、なんとかなりそうな気はします。